Logicool G35
FPSプレイヤーにはお馴染みのヘッドホン。
日本においてゲーミングヘッドセットという市場を切り開いたとも言える銘器「Logicool G35」を手に入れたので簡単レビューしてみる。
モデルチェンジ版の後継機が次々出ている中、2009年に発売され5年経った今も愛用者が絶えないこのG35。
パソコン用デバイスメーカーとしても名を馳せている「Logicool」による初の「ゲーミング」と冠したヘッドセットである。
さっそく聞いてみると
USB給電式という音響機器にとって重要な電力的ハンデを心配したものの
それを感じさせない力強くも緻密に調整された音像と十分な解像度。
PCデバイスでMicrosoftと共に最先端を争う技術集団「Logocool」の底力がそこにあった。
ということでAVAベースでのゲーミング性能評価。
音像については、
AVAのサウンドプレイで試用してみると特性が所謂ドンシャリ寄りで、音自体はクリアなものの聞きづらい音がある事に気づく。
しかし、PC側でイコライザをいじる事で、比較的素直に反応してくれて調整ができた。
イコライザに素直に反応してくれるというのは優秀な証拠。設定次第でAVAに最適な音像にできた。
音の聞き分けに重要な解像度については、
普段常用している業務用ヘッドホン「SONY MDR-CD900ST」の解像度には及ばないものの、
AVA用の音解像度としては必要十分。一般製品にある「聞こえないHz帯がある」みたいなムラっけもなくAVAで鳴る音に関しては全てしっかり聞こえるようだ。
さすがゲーミングと名を打つだけあって、モニターヘッドホンに近づけてきている印象だ。
定位については、
このヘッドホンの魅力である7.1chサラウンドで聞いた場合、正直言うとダメダメ。
音場が広く、臨場感という意味では悪くないものの、反響がありすぎて距離や方向が掴みづらいのだ。
逆に、このサラウンド機能をOFFにする事がAVAで定位感を得るコツ。
OFFにして以降は、音場が広いのは変わらないものの方向・距離の定位もつかみやすくなる。
定位感については「慣れ」もあるので使い込むほど良くなる部分だろう。
総合的には、
初期状態でも5千円帯やそこらのヘッドホンでは出ない音像で満足。
一般的なヘッドホンには無い手元で操作できるボタンも多く、圧倒的に便利であった。
また、音像も解像度も定位も少しの工夫でFPSに特化した自分好みの設定に変更できるため、ゲーミングヘッドホンとして優秀であると評価できました。
・・・個人的には、音として満足はできたものの、
USB式であるために、音響機材やサウンドカードを経由して音が出す事ができない事がネック。
それら機材を通せる分、愛用の「CD900ST」のほうが良い音が聞けるという点で、
残念ながら「G35」はお蔵入りかもしれない。
譲ってほしいなどあれば声をかけてください。お値段もご相談に乗ります。
※譲り先決まりました。
Categories: Device