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Kingston HyperX Cloudの秘密

某無限氏がこれでもかと押しているヘッドンホホ、Kingston社製の「HyperX Cloud」。
先頃、サウンドカード内蔵&USB接続に対応した姉妹機「HyperX Cloud II」も発売されるなど話題の製品です。
このヘッドホン、氏のレビューもさることながら市場のレビューもなかなかの高評価。
実際に音を聞いて見ると、たしかに高級ヘッドホンのような音像であり、とても1万円以下の機器の音には聞こえないです。

Kingstonやるじゃん。と思いつつも、
しかし、少しでもPCパーツをかじった事のあるヒトなら誰もがふと思う事がある。

「Kingstonって3流メモリメーカーじゃなかった?」

ゲーミングデバイスメーカーと聞いても音響メーカーと聞いてもKingston社を思い浮かべるヒトはまずいないだろう。
Kingston社は、最近ゲーミングデバイスに力を入れはじめたようで、この「HyperX Cloud」は、スウェーデンのメーカーと共同で開発したゲーミングヘッドセットとのこと。(デザイン違いの同製品がそちらでも売られている)

にしてもゲーミングヘッドホンの中でもずば抜けて良い音・・・。

そこで音響機器をかじった事があるヒトが、ふと思う事があった。

「このフォルムどこかで見た事がある」

3~4年前に日本で話題になった、とあるヘッドホンがある。
当時市価15000円前後で発売されたハイエンドと謳われたモニターヘッドホンのそれは、はじめこそ「中国製」と揶揄され相手にされなかったものの、その音質の高さに音響機器マニアの口コミで評価が逆転。「手のひらクルー」した専門家による「3~5万円クラスの音」等のレビューも相まって売り切れ続出となった商品「Takstar PRO80」である。
解像度と自然な鳴りからモニターヘッドホンとしても使え、密閉型とは思えない抜けの良さもあって音楽鑑賞でも活躍できる、今でも愛用している人も少なくないであろう、この銘器・・・、

「見てください、このボデー!」(cv.高田社長)

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そう、HyperX Cloudシリーズは、この「Takstar PRO80」をベースに、マイク等のゲーミング機能を付加して発売されたOEM製品であったのです。どおりで音が良いわけである。

参考記事:Kingston HyperX Cloud Gaming Headset Review – Legit Reviews

実はこのヘッドホン、評価は高かったものの、
モニターヘッドホンとしてあるべき「音場が狭い」特性が少しゆるく少しだけ広い。
また「音がフラット」であるべき所を高音の強調が多少効いているという、モニター用としては欠点となる点が存在していました。

「・・・いや、まてよ」と。

FPSのサウンドプレイに必要なヘッドホンの要素
・「音場が狭め」:響きすぎ無いため距離定位をつかみやすい
・「解像度が高い」:同時に鳴った音の聞き分け
・「低音控えめ」:爆発音等の低音が強調されない
・「高音クリア」:足音、ジャンプ音、設置音等 必要な音がクリア

やだー!これを奇跡的にナチュラルに再現しているのが「PRO80」じゃないですかー!

中でも、最もこのヘッドホンの良いところは、
欠点でもあった「音場が狭いけど少しだけ広い」ために、音場が広すぎる音楽鑑賞用ヘッドホンのような反響の邪魔もなく距離定位の能力だけが異常に高いレベルにある点にあります。

この低価格でありながら高いレベルな水準でゲーミングヘッドホン基準を満たした「PRO80」を発見し、ゲーミングライクなオプションを付加したうえで、1万円前後に抑えて発売したKingston社は偉い。まじで。

ということで、倉庫に眠る「PRO80」を引っ張りだしてこようと思いつつ、
今でもAmazonで8000円前後(安くなってる!!)の値段で買える事も判明して、マイク機能が要らないヒトなら「HyperXCloud」よりも2000円程安く買えるこっちもオススメかも?と思って記事にしてみた次第である。

ちなみに、「PRO80」も「HyperXCloud」と同じく、ヘッドバンドの調整幅が狭いので頭が大きい自覚のある人にはあまりおすすめできません。

というか倉庫に眠ってる理由はそれ!( ゚д゚ )キツキツ!

|゚ސު​゚) 引っ張りだしてきたら、今使ってるSONYの銘器と言えるモニターヘッドホン「CD900ST」と比較レビューします。

▼Takstar PRO80
接続方法:ステレオ標準プラグ
特性:8千円前後の価格ながら高級ヘッドホン並の音像を持ち、定位感も優れるFPS向きな性能を持つ。サウンドカードのイコライザ調整と合わせる事で最高レベルのサウンドプレイを実現!?マイクは無いので別途用意済みならこちらで十分かも。

▼HyperX Cloud
接続方法:ステレオプラグ接続+マイク接続
特性:PRO80と同性能。さらにマイクや手元の音量調整機能、交換用イヤーパッドなども付加されたゲーミングモデル。2000円弱の差しか無いのに盛りだくさん。厨二っぽいカラーリングが気にならないならばオススメ。

▼HyperX Cloud II
接続方法:USB接続
特性:こちらもベースは一緒だが、サウンドカードがヘッドホン内に内蔵されているのが特徴。あらかじめゲーム用にイコライザ等の音像設定がチューンされている(イコライザ設定の変更はできない)。価格は高いが、別途サウンドカードを用意する必要もなく挿しただけで使えるので増設などの知識の無い人にはおすすめ。
注意として、接続がUSBのため、もしサウンドカードを持っていてもそこに接続することはできない。

 

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